計量カップを使うとき、液体を注いでから目の高さまで持ち上げたり、調理台に置いたカップの横に顔を近づけて目盛りを覗き込んだりしていませんか?

2001年に誕生し、25周年を迎えたOXO(オクソー)の定番製品「アングルドメジャーカップ」。このプロダクトは、それまで多くの人が無意識に行っていた「計量時の姿勢を変える」という手間を解消するために開発されました。

今回は、数々の国際的なデザイン賞に輝き、グローバルなスタンダードへと進化した背景にあるブランド哲学と、環境配慮を施した最新リニューアルの内容、サイズ選択のガイドをお届けします。

ユーザー自身も気づいていなかった「不便」を解決する、ユニバーサルデザイン

OXOの根底にあるのは、年齢や性別、左利き・右利き、手の力の強弱を問わず、「できるだけ多くの人が使いやすい製品を開発する」という「ユニバーサルデザイン」の理念です。

このアングルドメジャーカップの開発にあたり、多くのユーザーに既存の計量カップへの不満をヒアリングした際、返ってきたのは「特に不満はない」「今のままで満足している」という声ばかりでした。腰をかがめて目盛りを覗き込む一連の動作に、疑問を持つ人はほとんどいなかったのです。

使い手自身が「当たり前」だと受け入れ、気づいてさえいなかった潜在的な不便さ。OXOの凄さは、市場の「不満はない」という声を鵜呑みにせず、ユーザーの日々のしぐさを徹底的に観察することで、その奥に隠れた本質的なストレスを掘り起こした点にあります。

テクノロジーではなく、“角度と視点”を見直す探究心から生まれたのが、カップの内側に傾斜をつけて目盛りを配置するデザイン。これにより、「腰をかがめず、真上から見るだけ」で初心者からプロまでが正確に量れる世界を実現しました。

その思想と実用性は国際的にも高く評価され、アメリカの「IDEA金・銀賞」やシカゴの「Good Design Award」をはじめ、2004年には日本でも「グッドデザイン賞 ユニバーサルデザイン賞」を受賞。国内外で確固たる評価を確立しました。

傾斜(アングル)がついている理由

試行錯誤の末に生まれたのが、カップの内側に傾斜をつけて目盛りを配置するデザインです。これにより、「腰をかがめず、真上から見るだけ」で正確な分量を量ることが可能になりました。

計量時の姿勢の負担を減らすという明確な機能性が、多くの支持を集める理由となっています。

現代のライフスタイルに合わせた、2024年のリニューアルポイント

単一の革新的プロダクトから、今や世界のキッチンの「当たり前の基準(スタンダード)」となったアングルドメジャーカップ。2022年にもアメリカの著名食雑誌『Bon Appétit』でベスト・ベーキングツールに選出されるなど、その信頼性は色褪せません。

そして25周年を控えた直近、「使いやすさの革新」から「環境配慮の革新」へとさらなる大きな進化を遂げました。

環境に配慮した新素材「リサイクルトライタン」の採用

本体には50%リサイクル素材を使用した「トライタン™」を採用。従来の圧倒的な透明度と、落としても割れにくいタフさはそのままに、サステナブルなものづくりを実現しています。

樹脂に挟み込まれ保護された、剥がれない目盛り

今回のリニューアルにともない、目盛り部分の構造をアップデート。印刷部分の白い目盛りが樹脂の間に挟み込まれて保護されているため、長期間使用しても印刷が剥がれることがなく、長く安心してお使いいただけます。

握りやすく、注ぎやすい形状のグリップ

柔らかくて持ちやすいハンドルを太めの平たい形状に改良。液体を多く入れた状態でもしっかりと握ることができ、よりコントロールしやすいデザインに進化しています。

毎日使いやすい、優れた機能性と実用性

アングルドメジャーカップは、計量のしやすさだけでなく、日々の調理やお手入れを円滑にする実用的な設計が施されています。

「ml(ミリリットル)」と「cup(カップ)」のダブル表記

内側の目盛りには、国内のレシピで一般的な「ml」だけでなく「cup」も同時に表記されています。

電子レンジ・食器洗い乾燥機・漂白剤に対応

だし汁や牛乳などを注いだ後、そのまま電子レンジで温めることが可能です(※油分、糖分を多く含むものを除く)。さらに、食器洗い乾燥機や漂白剤での洗浄にも対応しています。

しっかり握れて安定するから、カップ内でのミキシングもスムーズ

手にしっかりフィットして優れた安定感を生み出すグリップのおかげで、液体を量った後、そのままカップの中でドレッシングや卵などを泡立て器やスプーンで混ぜ合わせる作業も容器がブレずに行えます。

正確な計量で、いつもの料理をもっと美味しく。

日々の調理において、時には「目分量」ではなく、きっちりとした正確な計量が仕上がりを大きく左右するメニューがあります。

アングルドメジャーカップは、手元で少しずつ液体を注ぎ足しながらピタッと目標の分量に合わせられるので、ほんの少しのズレが失敗に繋がる料理でも、自信を持って味を決められます。この「注ぎながら調整できる快適さ」は、お菓子・パン作りでのシビアな水分調整や、お鍋での炊飯時の正確な水加減、毎日の和食のだし汁づくりなど、仕上がりを左右するシーンで特に活躍します。

  • お菓子・パン作り(製菓・製パン)
    小麦粉に対する水分(牛乳や水)の比率が少し変わるだけで、生地の膨らみ方や焼き上がりの食感、発酵の進み具合に影響が出ます。また、パン作りで必要な「ぬるま湯」を用意する際も、量ってそのまま電子レンジで温められる利便性が活きます。
  • お鍋や土鍋での炊飯
    炊飯器を使わずにお鍋やフライパンでお米を炊く場合、水加減は仕上がりを完全に左右します。2合〜4合分の正確な水を一度にストレスなく注ぎ入れることで、芯が残ったりベタついたりするのを防ぎます。

  • 毎日の和食のだし・スープ・煮込み料理
    「水600mlに対して、みそ大さじ3」など、ベースとなる水分量をきっちり量ることで、日による味のブレがなくなり、常に安定した味付けができます。また、カレーやシチューなどの煮込み料理でも、適切な水分量でお作りいただくことで焦げ付きを防ぎます。

用途に合わせて選べる4つのサイズ

ライフスタイルや調理の規模に合わせて選べる4つのサイズを展開しています。ご自宅用としてはもちろん、実用的なギフトとしても選ばれています。

サイズ 主な用途・適した調理シーン 特徴
ミニ (60ml) 調味料の合わせ、
大さじ・小さじの計量に。
上部に「大さじ・小さじ」単位の目盛りもあり、少量の調味料をスムーズに量れます。
小 (250ml) 1〜2人分の調理、お菓子作り、
日々の調味料の軽量に。
1カップ(200ml)を余裕を持って量れる、汎用性の高い定番サイズ。
中 (500ml) スープやカレー、インスタント麺、鍋での炊飯など、
一人暮らしからファミリーまで万能。
人気No.1のサイズ。250mlだと溢れがちなスープの水分や、多めの出汁も一度に量れるため、どんなライフスタイルの方でも一番出番が多くなる万能サイズです。
大 (1,000ml) 大人数分の調理、パン作り、
作り置きのおかずに。
1リットルまで一度に計量可能。視認性が高く、安定感のある大型サイズです。

スペースを取らない、すっきりとしたスタッキング収納

異なるサイズ同士でも綺麗に重ねて(スタッキングして)収納できるよう設計されています。重ねたときにもハンドル同士が干渉しにくく、キッチンの限られたスペースにすっきりと収まるため、複数サイズを揃えても収納場所に困ることはありません。

おすすめの組み合わせ

  • 日常使いの効率化には:【小(250ml)と ミニ(60ml)】、または【中(500ml)と ミニ(60ml)】の2個持ちが便利です。少量の調味料用と、水やだし汁などの液体用で使い分けることで、調理中の洗い物を減らすことができます。

  • ギフトとして選ぶなら:【中(500ml)または 小(250ml)】がおすすめです。結婚祝いや新居祝いなど、「実用的で日常的に使えるキッチンツール」として安定した人気があります。

毎日の調理を、よりスムーズに

「計量する」という、調理の中で何度も繰り返される基本的な作業。

そのわずかな手間に目を向け、デザインの力で解決したのがアングルドメジャーカップです。

これまで計量時にカップを持ち上げたり、目線の高さを合わせたりしていた方は、ぜひ「真上から見るだけ」の快適さを体感してみてください。毎日の調理が、よりスムーズで心地よいものに変わります。

今回の記事で紹介した商品はこちら

アングルドメジャーカップ 25年の歩み

2002年の誕生から、環境に配慮した最新モデルへの進化まで、世界中で愛され続けるアングルドメジャーカップの軌跡をご紹介します。

年代 主な歩みと主な受賞歴
2002年 プロダクト誕生:革新のスタート
「見下ろす計量」という新しい体験を確立する、斜め構造のデザインとして誕生。
【主な受賞】米IDEA賞 銀賞 / シカゴ・グッドデザイン賞 / Good Housekeeping Awards(革新賞)
2003年〜2004年 国際的な高評価と日本での認知確立
デザインと実用性の両立が世界中で支持され、日本市場へも本格浸透。
【主な受賞】2004年度グッドデザイン賞(日本)ユニバーサルデザイン賞
2000年代〜2010年代 プロダクトの進化と「計量のスタンダード」へ
ミニ(大さじ対応)をはじめとするサイズ展開を拡充。単一の革新的なツールから、世界中のキッチンになくてはならない「当たり前の基準」へと定着。
2022年 発売から20年を経てもなお続く信頼
米著名食雑誌『Bon Appétit』にて「Best Baking Tools 2022」に選出されるなど、長きにわたり変わらない実用性が証明される。
2024年 大きな進化:サステナビリティの追求へ
本体素材に約50%再生素材を使用した「Tritan™ Renew」を採用。さらに目盛りの耐久性向上やハンドルのエルゴノミクス再設計を施し、「環境配慮の革新」を遂げたリニューアルモデルを発表。
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